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2013.07.27 (Sat)

最後の一球


気が付くと私は野球のユニフォームを身にまとってマウンドの上で立っていた。
均された土、
手と一体になっているかのようなグローブ、その中にあるボール、
私の投げるボールを待つバッターやキャッチャーに球審、
耳を貫く「あと一球」という歓声に優勝という二文字が書かれたボード。
様々な情報が全身から入り込んでくる。
まるで夢のような状況。
キャッチャーがサインを送ってきた。
内角高めに目一杯のストレート。
なぜかサインが理解でき、ボールをぐっと握り込む。
2アウトランナー無しでカウントは3ボール2ストライク。
最高のタイミング。
私はサインに頷く。
ひとつ深呼吸をし、構える。
いける。打ち取れる。
この一球で終わらせる。辛く長かったシーズンを終わらせるんだ。
私は大きく振りかぶり、今までで一番最高の球をミットめがけて投げ込む。
ボールが私の手から離れるその瞬間、私はベッドの上から盛大に転げ落ちた。

17:50  |  おはなし  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.07.26 (Fri)

床のせかい

 ある朝床が落っこちた。
 穴がぽっかり30cm。
 僕がのぞくと 出てきた 色々。
 紙やイルカや 何かや 何かが。

 僕は気になり手を入れる。
 すると中はあったかいやら つめたいやらで。
 ぐっちゃぐっちゃとかき回されてた。

 僕はゆっくり手を 戻す。
 だけどその手は出てこない。
『 ココハ イツデモ イッポウ ツウコウ 』
 聞こえた中から ふっと声が。
 それじゃあいっそ入っちゃえ。
 入ると穴はゆっくり 閉じた。
22:56  |  おはなし  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.07.26 (Fri)

雪の雨

 暗闇。
 無限に黒が広がる世界。
 そんな世界に私はいる。
 私が手を伸ばそうも、足を投げだそうも、何かがぶつかる感触はない。
 何もない世界。
 そんな世界にふっと白い糸のような物が目の前に現れた。
 初めて私が目を開けていたことを知るとともに、無性にその糸を掴みたくなった。
 だがいくら足掻くもその糸には触れることはできない。
 糸はその間に二本になっていた。
 分裂したのか、新たに現れたのかは分からない。
 その白は、ゆっくりと動く。
 何故か結び目を作ろうとしていることがわかった。
 ゆっくり重なり、回り、そして結び目が完成する。
 次の瞬間。私は果てしない砂漠の上で、空を泳ぐ魚と共に世界の終わりを見た。
12:19  |  おはなし  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.07.21 (Sun)

落ち行く粒の

昼寝の続く平和な日常
仕事の続く平和な日常
止まず続くこの時間の雨を
人はいつより晴れと言ったか

目前にみえた過ぎゆく一瞬
鼻先にあった過ぎさる一瞬
窓打つ下のこの光の雨粒
人はいつより晴れと言ったか

落ちた粒が集まり流れ
染みるか束るかはたまた登るか
するも終いはどれもが一点
それを利と得も害と得も
とうの人の掌の中

あふるる雫を平で受けるか
こぼるる粒を甲で弾くか
何を選ぶも器の縁は
次の粒を吸い溜み続く
23:05  |  おはなし  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.07.03 (Wed)

ヒカリの子

遮るものが何もない場所 ボクはひとり立ち尽くす
先の見えない道の中 一歩前へ進めなかった

振り返るなんて簡単なことが 何故かボクには出来ずにいた
それじゃ先も見えないと 簡単な事すら分からなかった

見上げればいくつもの点が この地上に降り注いでいる
未知なる時を 未知なる道を旅して来たのか
たったひとりで

01:56  |  おはなし  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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