2013年07月 / 06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2013.07.27 (Sat)

最後の一球


気が付くと私は野球のユニフォームを身にまとってマウンドの上で立っていた。
均された土、
手と一体になっているかのようなグローブ、その中にあるボール、
私の投げるボールを待つバッターやキャッチャーに球審、
耳を貫く「あと一球」という歓声に優勝という二文字が書かれたボード。
様々な情報が全身から入り込んでくる。
まるで夢のような状況。
キャッチャーがサインを送ってきた。
内角高めに目一杯のストレート。
なぜかサインが理解でき、ボールをぐっと握り込む。
2アウトランナー無しでカウントは3ボール2ストライク。
最高のタイミング。
私はサインに頷く。
ひとつ深呼吸をし、構える。
いける。打ち取れる。
この一球で終わらせる。辛く長かったシーズンを終わらせるんだ。
私は大きく振りかぶり、今までで一番最高の球をミットめがけて投げ込む。
ボールが私の手から離れるその瞬間、私はベッドの上から盛大に転げ落ちた。

スポンサーサイト
17:50  |  おはなし  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT